Webマガジン《赤い羽根ひょうごplus》

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NPO法人兵庫盲ろう者友の会が運営する「ひょうご盲ろう者支援センター」
  • ひょうご盲ろう者支援センターの運営するNPO法人兵庫盲ろう者友の会 理事長 今川 裕子 さん
  • 平成28年12月11日の「ひょうご盲ろう者支援センター」開所式の様子
  • 「手書き文字」と言われるコミュニケーションの方法
  • (左)「触手話」といわれるコミュニケーションの方法(右)「指点字」といわれるコミュニケーションの方法
  • 「音声」といわれるコミュニケーションの方法 難聴で耳元で話せばわかる人に使う方法
  • 「サークルなかま」にてボールゲームを楽しむ様子
  • 「サークルなかま」にて参加者や支援者が交流している様子
  • 真剣な表情で裂き織りを実演する今川理事長  「りぼんの会(裂き織の会)」の活動にも配分しています。
  • 裂き織り作業の様子 「指点字」で織り方を教えています
  • 平成29年2月18日の「盲ろう者友の会創設20周年記念交流会」の様子 この活動にも配分しています。
report:2017年4月
目と耳に障害がある盲ろう者を支援する拠点。
全国で3番目となる「ひょうご盲ろう者支援センター」を取材してきました。
 
当センターは、NPO法人兵庫盲ろう者友の会が運営する民間施設です。
平成28年12月に、東京都と鳥取県に次いで3番目に兵庫県内に開設されました。
神戸市中央区の元町商店街5丁目から南に下ったビルの2階にあります。
 
盲ろう者は、「自分で情報を得ること」や「1人で外出すること」が困難です。
当センターでは、「盲ろう者へのコミュニケーション訓練」や「会報の発行」などの事業を行っています。
4月からは、兵庫県立聴覚障害者情報センターで実施していた「盲ろう者向け通訳・介助員派遣、養成」や「生活訓練」、「総合相談」などの事業が全て当センターに移管され、盲ろう者の専門施設として広がりをみせています。

 
盲ろう者とは、「目(視覚)」と「耳(聴覚)」の両方に障害がある人のことをいいます。
全国で盲ろう者の数は、約2万人いると言われています。
そのうち、兵庫県内には約1,000人の盲ろう者が生活しています。
 
当センターで、通訳・介助者の派遣依頼をお願いしている盲ろう者の登録者数は49名。
この人数は決して多くありません。
その背景には、県内在住の盲ろう者へ情報が行き渡っていない現状があります。
一方、通訳・介助者の登録数は164名。通訳の方は、1人の盲ろう者に対して1名~2名必要なため、支援者が不足しています。

 
今回は、「サークルなかま」の活動の様子をのぞかせていただきました。
この日の参加者は、盲ろう者の方が10名と支援者13名の合計23名。
神戸市以外の方も多く、川西市や西脇市、姫路市に在住の方もおられました。
何やらボールゲームを始めるみたいです。
ルールの説明が始まったのですが、その通訳に支援者の方たちは真剣です。
「もう1回言って!」「ボールは上から?下から?」と大慌て。
盲ろう者のコミュニケーション方法は、障害の程度や生育歴などによって様々です。
個々のコミュニケーション手段で通訳をします。伝え方も通訳にかかる時間も異なります。
みんなで理解できたか確認し合いながらゲームを楽しみ、終始笑いが絶えない、あっという間の2時間でした。
最後には大事な事務連絡や生活に関する情報を伝えたり、参加者からの要望を共有したり。大切な「なかま」とのコミュニケーションの場になっていました。

 
理事長の今川 裕子 氏にお話を伺いました。
 
ー「サークルなかま」の活動について
できることは限られるけど、できることは自分たちでやりながら、通訳の方の協力をいただいています。火曜日は、指点字学習や裂き織り作業をしているんですよ。」と、実際に裂き織り作業の実演をしていただきました。「指点字」という方法で通訳の方が織り方を伝えます。そして、たくさんの糸を1本1本指で確認しながら丁寧に織っていきます。
神経を使う作業なので、眉間にしわが寄ってますね、と伝えると「そんな顔になってたかしら」と笑う今川理事長。
姫路市にも盲ろう者サークルがあって。姫路市に通訳者がいなかったので2年前に養成講座を実施して、支援者の輪を広げるために活動しています。他にも月に1回、淡路市にある『特別養護老人ホーム 淡路ふくろうの郷』に入居している盲ろう者の方へ会いに行って交流もしています。
たくさんの事業をされているんですね、と伝えると「はい!」と笑顔で答えていただきました。
 
ー支援センターのこれからについて
夏休みには、子どもたちとの交流もしたいと思っています。また、一般の方にも気軽に来ていただけるカフェをセンター内に作りたいです。とにかく、たくさんの人たちにこの支援センターへ来てもらいたいです。」と展望を語っていただきました。現在、募集中の県域の福祉活動を応援する平成29年度社会福祉関係団体・ボランティア団体・NPO支援事業」の助成内容についても説明させていただきました。
 
ー寄付者の方へのメッセージ
ご寄付いただき、ありがとうございます。ひょうご盲ろう者支援センター運営のために、ご支援いただける助成事業を探して応募していますが、あまり多くありません。その中で、NHK歳末たすけあいの配分金をいただき、たくさんの活動ができています。盲ろう者の社会参加と自立が進むことを願ってこれからも活動をすすめていきたいと思います。
 
別れ際、今川理事長の両手を握って、手話で「ありがとう」とすると、コミュニケーションがとれたことにとても喜んでいただきました。ご協力ありがとうございました。
 
取材・文 松下みどり

盲ろう者のことや、盲ろう者への福祉サービスがあることを知らない人がたくさんいます。詳しい情報については、下記の「ひょうご盲ろう者支援センター」までお問合せください。

 
〒650-0022
神戸市中央区元町通5丁目2-20 2階
TEL/FAX 078-341-8822
E-mail db-kobe@nifty.com
 
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